主要な精神疾患の症状

統合失調症

統合失調症の症状は大きく分けて三つあります。陽性症状、陰性症状、認知機能障害です。

陽性症状として実際にはないことを強く確信すること(妄想)やないはずのものが聞こえたり(幻聴)、見えたり(幻覚)することがあります。思考が混乱し何を話しているかわからなくなる症状もあります(思考障害)。

陰性症状は喜怒哀楽の表現が乏しくなったり(感情鈍麻)、会話で比喩などの言い回しが出来ない(思考の貧困)、自発的に何かを行おうとする意欲がなくなる(意欲の欠如)、自分の世界に閉じこもる(自閉)があります。

認知機能の低下は、物事を覚えるのに時間がかかる(記憶力の低下)、集中したり考えをまとめるのが難しい(注意・集中力の低下)、物事に優先順位をつけたり計画を立てたりが出来なくなる(判断力の低下)があります。

 

不安・孤立・過労・不眠は症状の再発や悪化につながる恐れがあるので注意しましょう。

うつ病

うつ病の方は8割近くの方が睡眠障害があるといわれています。他にも好きなものも食べる気にならない(食欲減退)、疲労感や倦怠感やゆううつ、悲しいなどの抑うつ感、遠くへ行きたい・消えてしまいたい(希死念慮)があります。

酔っぱらった状態から自殺を図る方もいるのでお酒は遠ざけるべきだと思います。

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精神疾患への看護
精神疾患への看護のケア内容
Point
1

在宅看護ケア

精神の疾患をお持ちの方への在宅看護は

症状の観察、悪化の早期発見、日常生活での助言や援助、適時主治医や関連機関への連絡・相談、福祉サービスや相談窓口など情報提供、内服管理、対人関係スキルの向上に向けた助言や援助、家族からの相談に対する援助、就労支援、日中活動に向けた助言を行います。

Point
2

在宅看護を利用した場合

通院中から訪問看護を利用した場合、訪問看護開始前後の2年間の入院日数は大きく減少したという報告もあります。

 

Point
3

こんなことに困っていませんか?

閉じこもりがちになっている、身の回りのことがうまくできない、外来通院が途絶えがち、家族にも病気を理解してほしい、寂しさや不安が生活に支障がをきたす、人とのかかわりがうまくできない。

このような症状でお悩みの方、お気軽にご相談ください。

ご家族の方

再発・悪化を防ぐために

大切なことはご家族の方が病気に対しての偏見を乗り越えることです。病気に対する正しい知識を持つことが身近な人に求められる最初の課題となります。

精神疾患の診断を受けた方はこれまでにない体験をし不安になっています。まずは「私たちはあなたの味方」というメッセージが大事です。

身近な人、つまりご家族の方の感情の表し方は病気の再発に大きな影響があるといわれています。

病気のために生活能力、コミュニケーション能力が落ちているときはあせらず長い目で見守ってあげましょう。ほどほどの距離感をもってお互い息抜きをすることも大事です。

 

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