慢性腎臓病の病気はステージ1~5があり、ステージ5では透析が必要になります。
ステージ4までの治療は透析導入と心血管病を防ぐことが目的です。通常、初期にはほとんど症状がありませんが
進行すると尿が出なくなり、倦怠感やめまい、食欲低下、浮腫などの尿毒症の症状が現れてきます。
とはいえ、すべての人が同じ経過をたどるわけではありません。体内で何が起こっているのか病態生理を考えて対処していくことが大切です。
原因疾患に応じた薬物療法と同時に食事療法、運動療法、生活習慣の改善も行います。慢性腎臓病は生活習慣病との関連が深く、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などの生活因子が慢性腎臓病を進行させます。
逆にこれらを改善すれば慢性腎臓病の進行を抑えられるのでいかに自己管理してもらうかが最大のポイントです。
療養者に血圧や体重の測定、記録をしてもらうなどして自己管理能力を高めましょう。